ギシッ、ギシッと、階段がきしみます。
ここは60年以上も前に建ったふるい木造の一戸建て。
古いとはいえ、手入れはとても行き届いていて、お母さんは月に一度は廊下や階段にワックスをかけますから、家の中はピカピカしています。
でも・・・・。
やっぱり、いろんなところから物音がしたりすると、ちいさな妹は、ドキッとするのです。
「ねえ、お兄ちゃん」
一番自分を可愛がってくれて、一番自分が大好きなお兄ちゃんにたずねます。
「あの、ギシギシする音って、なあに?」
すると、妹の大きな瞳をのぞきこむようにして、お兄ちゃんが答えます。
「ああ~。あれは、この家にずっと住んでいる『階段ばばあ』の音だよ」と。。。
妹はびっくりして、大きな声をあげました。
「階段ばばあって、なあに?」
お兄ちゃんは平気な顔をしてこたえます。
「階段ばばあは、この家にずっと住んでいるんだ。壁が音をたてたり、階段が鳴ったりすると、ばばあが来たな~と思えばいい」
「その人は何してるの?」
「階段の10段目に座ってる」
「10段目?」
「10段目に座って、ときどきフフッと笑ったりしてるらしい」
「お兄ちゃんはそれを見たの?」
階段の途中に座って笑っているおばあさんなど想像もしたくなかったので、妹はこれは作り話だろうと考えました。
「いや、見たことはない。」
お兄ちゃんがきっぱりと言い切ったので、やっぱり作り話なんだな~とホッとした瞬間、
「だって、階段ばばあを見た人は死んじゃうからな」
「え!」
「ばばあはやって来ると階段の10段目に座っているだけなんだけど、死にそうな人にだけはその姿が見えるらしい・・・。だから、ばばあを見てはだめなんだ」
ほんとかな・・・?
「この間亡くなったおじいちゃんからこの話は特別に聞いたんだけどね。。。」
「おじいちゃんは見たの?」
「亡くなる直前にとうとう見たって言ってた」
ガ~~~~ン・・・。

その日から、二階のお部屋で寝ていた妹は夜に階段をおりて一階に行くことができなくなってしまいました。
だって、真っ暗な中で階段ばばあを見てしまったら、そこでフフっと笑われたりしたら、どうしたらいいかわかりませんものね。
妹がすっかり怖がりになったことについて、お兄ちゃんがお母さんから叱られたことは言うまでもありませんけれど。^^

☆     ☆      ☆     ☆     ☆

私が主人の妹から聞いた内容をもとに構成させていただきました。
主人が語ると、それはそれでかなり面白いのですが、文章にしたので私の書き方になってます^^
主人は妹をほんとうにとても可愛がっていて、いつもいろんな話をしたり、いろんなところで遊んだりしてあげていたそうです。
そして、いたずら心から、「階段ばばあ」を作り上げたのですが、結構それはそれで家族受けして、今でも語り継がれる話になっています。
もっとも今は新しい家に建て替えましたから、以前とは違って家のいろんなところがきしむことはあんまりないんですけどね。
特に落ちがあるわけではないですけど、家を雰囲気と重なって、私も最初に聞いたときには結構インパクトがあったことを覚えています^^
スポンサーサイト
line
うちの主人は、かなり昔から「我が家の妖怪」シリーズ(?)を作るのが得意です^^;
しかも、それぞれの妖怪の絵まで描くことができます・・・。
一番最初は、「階段ばばあ」だったらしい。。。
そのつぎに、「振り子じじい」というのが現れました。
どんどんエスカレートして、「こどもようかい・だらり」「ようかい・よだれぐも」「ようかい・すみっこぞう」などを生み出しています。
(しかも、それぞれの特徴などを事細かに書いてあるんですよね。。。)
そして、最近あたらしいキャラが・・・。
その名も「カタカタ姫」^^;
一見かわいい名前ですけど、立派な妖怪らしいです。
この絵と文章をなんとかここに載せられないかな~。
私は妖怪系は苦手なのですが、それはそれとして、主人の才能には一目おいています。
どれか説明してほしい妖怪がいたら、いつでもさせていただきます^^
line
line

line
月と星と妖精ダストのブログパーツ
line
プロフィール

ゆめ

  • Author:ゆめ
  • ハンゲーム将棋弐と将棋倶楽部24、最近は将棋ウオーズにも出没している将棋大好きな主婦です。
    子供たちも大きくなって、息子は社会人2年目、娘は大学四年生です。
    ペットはミニチュアシュナウザーのセナ(メス)8歳です!
line
Wedding Anniversary

line
最近の記事
line
最近のコメント
line
カテゴリー
line
月別アーカイブ
line
ブロとも申請フォーム

この人とブロともになる

line
sub_line
ブログ内検索
line
RSSフィード
line
リンク
line
sub_line